日毎に見事に輝き増す彩り

ただの嵐ファンで櫻井翔ファンの私がうだうだ語るブログです。

理想のアイドルとは。

理想のアイドルって何だろうって考えるようになった今日この頃です。

 

しかし、みなさまそういうこと考えませんか?考えますよね。

 

 

「夢を売る職業」ってあるけど、

なぜアイドルは結婚できないのか

 

自分をアイドルに売って初めてアイドルになれるのか、それとも自分を分割して妥協しつつアイドルをしているのか。

 

どちらなのか、人によって違うけれども。

 

 

 

理想のアイドルを考えてみました。

 

個人的に「自分がアイドルならこうなる!」(男性アイドルの場合)

 

ということで。

 

 

 

 

ジャニーズのようなデビューすればそこそこすごいアイドルになれる保証付きのアイドルなら、、、

 

 

この理想アイドルをAとすると、Aは

「アイドル」を曲げません。

 

デビューして下積み時代はスキャンダルとか変な噂とかを流さないように、

「火のないところに煙は立たない」精神を大事にしてあまり派手な私生活は送りません。

けど先輩アイドルとの関係を大切にしてご飯連れて行ってもらえるように好きな先輩や憧れの先輩に気づいてもらえるように自分からその個人の名前を発したり、

それだけじゃなくて活動に全力を注ぎます。

 

必ずファンレターには返信を、好きと発してもらっているファンには必ず恩返しを。

 

 

ここでキーとなるのは

「アイドルはファンのことが好きなのか」

ってことです。

 

たまにツイッターで流れてくるアンチのツイートで

「嵐はファンが嫌いだからね」

っていう謎の自信ありげなツイートを目にするのですが、

 

 

ファンが大好きです。

 

っていう言葉に私は違和感を感じます。

 

 

アイドルはファンには恋しない。アイドルはファンのことを好きにならない。

 

そういう訳ではないけれど、おそらく

Aくんのような理想アイドルは

「ファンが大好き」

って本心から言うことはないと思います。

 

そしておそらくファンが「Aくんいてくれてありがとう。」と思うのと同様に理想アイドルAくんは「ファンの子達、いてくれて本当にありがとう。」って思っています。

 

そしてその「いてくれてありがとう」の相互関係というのは深まります。

 

1年間彼をアイドルらしくさせてくれた、2年間、3年間、、

ありがとうっていう気持ち。

 

1年間私をときめかせてくれた、2年間、3年間っていう気持ち。

 

 

 

初期のファンというのはその何年間っていうことがそのアイドルの何年間っていうのと同じだったり近いことが多いです。

 

その相互関係は次第に深まり、気づけば

それがいわゆる

「依存」に成長していく。

 

それはアイドルとファンの関係を象徴する「依存」です。

 

 

さて、理想アイドルAくんの話に戻りますが、その「依存」が出来上がる初期の数年間を経て、Aくんはそのまだ数万いるのかも分からないようなファンと共にさらに自分を売り出します。

 

ファン獲得の1期はデビュー直後です。それは自明なことです。紹介され、事務所の力でAくんは理想アイドルなのでもちろんイケメンでジャニーズファンは「あれ、こんな子いたのね」と続々わらじを履き出します。

さらに偶然音楽番組やワイドショーを観た女子中学生、女子高生が「かっこいい」と画面の中の王子様に憧れを抱くとそれがファンとなります。

 

ファン獲得2期というのはこれはそのグループ自体のチャレンジ精神も大事になります。

ただ与えられてこなすだけでも勿論それに気づいて好きになったファンは増えますが、それで獲得できるファンというのはそこまで多くありません。

 

「ここでかましてやるぜ」という熱い精神に加えてさらに茶の間の人気を獲得すれば今までジャニーズや王子様に興味のない層のファンを獲得できて、それがその理想アイドルAくんの人気となるんです。

 

 

そうです。ファン獲得1期は「アイドルになるための」ファン獲得2期は「人気になるための」時期なんですね。

 

 

アイドルになるためだけならば1期で得られる単なるアイドルファンだけでも構いません。

しかし2期で得られるファンはいわゆる「ミーハー」も多く含まれているためすごく拡散力のある層を獲得できます。

 

 

 

そしてそのミーハーはだいたい茶の間でテレビを観ています。

そこでだいたいの俳優さんや女優さんのブレイクのきっかけとなる「ドラマ」でいい役を獲得して全力で打ち込む。

 

それが人気への近道です。

 

 

大手事務所のアイドルならば日々の頑張りでその座を取ることは可能です。主演というのはそこまで難しいことではありません。理想アイドルAくんはそのようにして主演を全力でやり切って、茶の間の人気を獲得していきます。

 

 

しかしながらその人気というのは爆発的なもので普段のアイドルファンの獲得とは違います。ここで初めて「芸能人っぽさ」というのが本当の意味で必要になります。

 

今度はその層の増加を止めないために理想アイドルAくんは週刊誌の目や意外とそばにいる監視者を気にしながら生活しなければなりません。

 

 

 

共演者の幅も増えて、超綺麗な女優さんとの共演も現実になります。

 

しかしながらそこでどのように自分を確立していくかが鍵になりますよね。

 

理想アイドルAくんは綺麗な女優さんに一目惚れして食事に誘うかもしれませんが、その時も注意は欠かせません。

 

なぜならアイドルはファンに夢を売る職業です。

ファンは「見えていることだけを信じている」と、心に誓っています。しかし心のどこかで「見えていないところも信じている」と囁いていると思います。

 

 

誰がその恋人であろうと「やった、Aくんに恋人がいるのね、結婚まで頑張ってね」と本心から声をかけられるファンは果たしてファンなのでしょうか。

 

 

しかしながら大ブレイクしたAくんにはさらなる悩みが降りかかります。

それは「一般的な印象の確立」です。

 

Aくんはドラマでブレイクしてブレイクしてから少しの間はその登場人物の名称で認識されるようになります。

 

確かにAくんにはそういう一面も大いにあるけれど、ずっとそういう雰囲気ではないのに「マスメディア」という一般印象製造機によって

 

「Aくん」

というもともと存在しているAくんの表面を削りとった皮のような一枚のAくんが生み出されます。

 

 

そのAくんはAくんであってAくんではないのに。

 

と葛藤するのはAくん、そしてその印象操作されたAくんではない元々のAくんを期待するファン自身の葛藤。

 

 

しかしこれが残念ながら生産的で現代的なメディア主義が支配する負の側面であり、しかしメリットでもあるのです。

 

結局理想アイドルAくんはアイドルと共存しつつも、本当の自分の「ありのまま」を大事にしたいという願望を心のうちに秘めながらアイドルをしていくことになります。

 

 

 

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